子どもにSNSをやらせていいのか
こんにちは、いったです。
みなさんにとっての「居場所」はどこでしょうか。
やっぱり自分の家、という方もいれば職場のほうが落ち着くという方もいるかもしれません。
実は最近では、SNSが自分の居場所になっている方も増えているようです。
内閣府の2016年の調査では、15歳から29歳の若者の約6割はインターネット空間を居場所だと感じていることが分かりました。
居場所とは
2006年の小・中・高校生を対象にした研究では、小学校6年生以上の児童・生徒が「自分の居場所」だと思っている場所の1位は自分の部屋、2位は家でした。
その理由で多かったのは何だと思いますか?
なんとなく自分の部屋や家というと、好きなことができるとか自分の時間が持てるとか人を気にしなくていいというようなものが挙がりそうな気がしますよね。
確かに、これらの理由も挙がりはしたのですが、それよりも挙がったものがあるんです。
それは、満足する,自分を本当に理解してくれる人がいる,悩みを聞いてくれるひとがいるといったものでした。
つまり、子どもにとって居場所とは、精神を安定させてくれるところであったり受け入れてくれるところのことなんです。
SNSは居場所になるのか
SNSの利用時間の長さと、SNSを居場所と感じるかどうかには相関が見られた。
つまりSNSを長い時間使っている方は居場所だと思っていることが多いということです。
しかし、マイナス面として、依存傾向もあがるという報告がされています。
一概にSNS依存が悪いとは言えませんが、子どもが1日中SNSをやっているというのはあまりうれしいとは思えないと思います。
SNSの利用方法をどう伝える?
居場所となりえる一方、依存してしまう可能性もあるSNS。
子どもにどう使ってもらうのがいいのでしょう。
なんとなく悪いイメージが先行してしまうところもありますが、実は自己肯定感をあげる効果があることもあることが分かっています。
そのためには、友人関係を維持するためにではなく、自己表現をする場(良い出来事のシェア)として使うのが良いようです。
友人関係を親に見られるのはなんとなく気が引けるでしょうが、自己表現であれば問題ないでしょう。
子どものSNS使用について気になるのであれば
1.自己表現(良い出来事)のシェアのために
2.1フォロワーとして
3.他人のために時間を使わない
このあたりを守ってもらえるように伝えておくのがいいのではないかと思います。
もちろん、その他にネットリテラシーについても伝えておくことは重要です。
少なくとも大学生くらいになるまでは、私のように、不用意にYoutube等に顔をあげるのは避けさせたほうが賢明かもしれません。
上手な距離感を保てるように話し合いってみてもよいでしょう。
参考文献
橋本 かりん・山田 智之(2020). SNSの利用態度が大学生のインターネット依存及び自信に与える影響 上越教育大学研究紀要, 39(2), 417-425.
杉本 希映・庄司 一子(2006). 「居場所」の心理的機能の構造とその発達的変化 教育心理学研究, 54, 289-299.