親の役割って?(後編)
こんにちは、いったです。
みなさんは、子育てについての意見がほかの人と合わないとき、ありませんか?
親だったり親戚だったり、些細なことであれば奥さんや旦那さんが一番多いかもしれません。
でも実は、そもそも子育ての動機が違っているのではないか、という説があります。
今回は父親と母親の役割意識の違いについてお話しします。
母親の子育て動機
家族社会学では、お母さんは「母親規範」という考え方が主流なようです。
母親規範とは簡単に言うと、「理想の母親像に則って母親をやる」ということです。
例えば
・1970年代
3歳児神話(子供が3歳になるまでは母親は子育てに専念すべきであるという考え方)が母親に影響を与え、母性を強調する時代でした。
・1990年代~2000年代
専業主婦家庭と共働き家庭で、親役割が二分化されていました。
このように時代によっても違い、文化差や地域差にも影響を受けるというものです。
最新の子育て情報に対する感度が高い、とも言えますね。
父親の子育て動機
心理学では、父親の子育ては「性別役割分業意識」に基づいている、とされています。
つまり、”父親たるもの” という考え方がある、ということです。
もちろん、確固たるものがある人はそんなに多くないと思いますが、「それは○○の仕事だろ~」みたいな思いがある人はいるような気がしますよね?
一方、家族社会学では、父親の育児の目的は
1.楽しむため、2.自己実現のため、3.妻の負担軽減のため、4.子どもの発達のため
と分析されています。
やっぱりこちらのほうがしっくりきますね。
さらに、食事や排せつなどの子供の日常への補助よりも遊びへの関与が多いことから、要素(世話・社会化・交流・扶養・家事)によって動機が異なるかもしれないとの研究もあります。
子育てを一緒に考えるために
こんな風に、同じ「親」でも、その意識や考え方は少し異なっていることが分かりました。
意見が食い違う理由、なんとなくわかったような気がしますよね。
さらに、悲しいことに、父親の「世話」の関与が増加すると、母親が父親の育児関与を阻害することが多くなるという研究もあります。
適度に、お互いにとって良い状態を保ちながら子育てができる方法を考えていきたいですね。
ちなみに…この辺のテーマについて動画をあげたりしています。
よろしければこちらからどうぞ